「ar」12月号PANKEN掲載/金融危機/モディリアーニ・ダリ

◆「ar」12月号「田中マヤ美聖地巡り」PANKEN掲載


「ar」12月号(11月12日発売・主婦と生活社)の、
田中マヤさんの特集5頁のなかで、彼女のお気に入り
として、PANKENのパンいくつか掲載予定。
田中マヤさんはモデルさんで、雑誌やCMで活躍中。
去年7月の日誌にも関連書籍あり。下記リンク参照。

◆「田中マヤの美容通信」
http://d.hatena.ne.jp/panken/20070715


お客様の職業はメールのやりとりのなかで分かる場合
もあるけど、考えてみたら分からない人が殆どかな。
メールで私的な内容に至ることはたくさんあって、
プライベートすぎることはお客様の声には掲載してい
ないのですが、職業の話は最後に来る感じがありますね。
なんでだろう?
10人に1人2人ぐらいかな、職業が分かるのは。
メディアに名前が出るような人はすぐにわかるけど、
「女優の○○さんですか」と問うと、同姓同名の別人と
いう場合もありましたが。。。。


金融危機

凄まじい暴落相場。相場のことを書くのは難しい。
投資をしない人と、する人の間で、全然感覚異なるし、
また、今回の暴落で退場していく投資家と、生き残って
いる投資家の間にも相当な感覚の相違があるわけで。
僕は殆どデイトレードが基本で、多少のスイングをした
としても1日2日で決済する投資手法なので、暴騰しよう
が、暴落しようが、大して日々の損益に影響ない。
無理があると思えば、その日は売買しないし、傍観しなが
ら、パン作りながら、入れそうなタイミングがあれば、
株価の振幅のごく一部分を切り取るだけ。最短は10分程度
で売買完了する。じっくり構えて取り組めるほどの時間が
とれないから、できる範囲のことをしているのですが、
そのおかげもあってか、暴落の波にさらわれることもない。
逆に暴騰してもその恩恵を大きく受けることもなく、
コンスタントな利益率のみ追求しています。
昔はそうではなかった。相当な博徒の売買をしていました
し、振り返ると懐かしくもあるけれど、仮に以前のような
売買をしていたら、たぶん大きくやられていたかも。
ただ、今も昔も市場に参加するかぎりは様々なデータを
分析します。東証も新興もおおまかにセクター別に観て、
個別銘柄は400ぐらいウォッチし、実際に売買するのは
数銘柄に集中。大きな波動の予測も自分勝手にするわけで
すが、大きな波動を狙って大きく利益を上げられればそれで
よし、しかし大きな利益狙いの裏にはかならず大きな損失の
可能性が潜んでいて、1000円で買って、1200円、1500円
で売る、業績最高だからその株はいずれ2000円になるはず
だし、というような買い方をする、相場が強ければ、それで
うまく行く場合も当然あるのだけど、今回のような暴落相場
には全く通用せず、逆に1000円の優良株が700円、500円
となっている現状。だからやられている投資家たちも、納得
できない理不尽さのなかで現実を直視するしかなく。
それにしても日経1000円前後の下げが今週2回もあると
いう破滅的な相場。震源地であるアメリカや被害の大きい
欧州に比べて、格段に下落率の高い日本市場の脆弱さの
根本的な理由は、決してメディアが騒いでいるような内容
ではないと思っています。明確な戦略を持った売り仕掛けが
あるからパニックも誘発されるわけで。巨額の売り仕掛けに
対抗できるシステムが日本には備わっていないのでしょう。
政府はもちろんのこと、民間レヴェルでも。
外資に対抗する力がないから翻弄されるわけで、売り仕掛け
の大元がこの辺で勘弁しといたろ、と仕掛けを終焉させない
かぎり、終わらない。原油価格が暴騰していったときの異常
さとも共通している。みんなが100ドル天井と思っても、
さらに暴騰していったわけで。いまはそれが逆の動き。自然
にそうなるのではなく、明らかな巨額の仕掛けに逆らえず、
さらにそれに群がる人たちがエスカレートさせていき、なに
も知らない人たちの被害が甚大になって荒れ野が広がり・・・

仕手株と呼ばれる系統の株の動きもそうですし、目の前に
大きな利益になる場面があれば、とことん追求する明確さ。
その大元というのは、誰だろうね。民間レヴェルを越えた
国家が絡んでいるのだと思うのだけど。自作自演だったり
して。メディアが言う欧米の苦しいところの換金売りも
当然あるでしょう。それによって国内勢もロスカットして
売るしかなく。しかし、それは二次的な表面に見える。
そこを事前に知っていた大元はあらゆる準備をし、弱点を
突いて大儲けしているのでしょうし。たとえば、日経952
円下落の8日の後場外資の売り仕掛け。前場で既に充分
暴落していたところへさらに追い討ちをかけるのに北朝鮮
のミサイル報道が流れ。過去にもミサイル報道入ると急落
したし、お決まりのパターンだけど、実にタイミングよすぎ
て、なんらかのシナリオがあったのだろうと想像され、そし
て11日、アメリカの北朝鮮テロ支援国家指定解除の報道。
世界恐慌の入口と連日大騒ぎ、G7も開催され、資本注入の
青写真も見えはじめてのこの時期に、北朝鮮、なんかアメ
リカを助けるなり喜ばすことをしたの? なんか、胡散臭
いよなあ、と思うわけでありまして。
で、今週はアメリカ金融大手の決算。無惨な内容なのだろう
し、そこに照準合わせて悪材料相殺の資本注入なのかなあ。
まあ、言いたいことはいくらでもあるけど、きりがないから
この辺でやめとこう。
いや、最後に一つ。要するに明確な戦略を持った売り仕掛け
というのは、戦争仕掛けてきているのと一緒だと思うので、
それを自国でどう守るかということになるのだけれど、その
戦争行為は奇襲ではなく、とりあえず回避不能の危機として
事前に国家間で話し合われているのではないかと思うわけで、
なので、政府与党の大騒ぎが茶番にも見える。斜に見過ぎで
しょうか。民主党政権誕生への牽制とかそれなりの利点もあ
るように見えて仕方がない。
でも、日本の自社株買い規制年内解除が実現すれば、それは
好材料かもね。


モディリアーニ・ダリ

夏、家族そろって外出したのは、国立国際美術館
モディリアーニ展
家から歩いて30分ほどの場所にあり、車椅子押して
散歩がてら家族で夕方から。
長い首、ほっそりした顔立ち、長い鼻筋、
黒く塗りつぶされた目、モディリアーニが描く肖像画は、
アフリカの彫像からの派生らしい。もとは彫刻家志望。
認められず、画家に転向。しかし認められず。
で、ようやく展覧会で高い評価を初めて得て、さあ
これからという35歳で病死。
肖像画の女性のオカッパ頭、デザイン的にはアール・デコ
になるらしく、当時のデザイナーに刺激を与えた。
また、前髪を三本、額に垂らした「少女の肖像(ユゲット)」
は、マンガっぽくて笑えた。
カリアティッドと呼ばれる凝縮省略された曲線フォルムは
力強く、人間の躍動のエッセンス。で、じっと見ていると、
やっぱりマンガっぼい。
今回の出展作品は世界中から集められた。個人蔵の作品も
多く、作品が分散所蔵されていて、集めるのに苦労した
ようだが。
個人的には「ピエール=エドゥアール=バラノフスキ」と
題された男性の肖像画を気に入った。
青い宝石のような目、襟元の白、傾げた首、けだるいよう
な、静謐なような。
モディリアーニの仕事はおおまかには2つ。
カリアティッドと肖像画
美術館内を進むにつれ、どの壁にも肖像画肖像画
モディリアーニの絵を初めて観たのは倉敷の美術館だった
ように思う。常設の一点もの。その後、欧州でいくつか観た
記憶があるが、これまでは一つの美術館で数点を観る程度。
今回のようにたくさんのモディリアーニ流の肖像画を一度に
観ると、人間がみな細長い首を持ち、面長の顔で、感情を
殺した目を持っているかのように感じられ、その色彩と
フォルムの残像は当分、消えないだろう。
と、この文章は夏に書いて日誌に載せるか迷い、そのうち
書いたことを忘れて、いま発見し、あらためて残像鮮明に
浮かぶ。
絵画には子供の頃から親しみがある。いつしか現代アート
と呼ばれる、キャンバスではおさまらない作品群の面白さ
にも傾倒し。精神的にはデュシャンを愛していて、大ガラス
を初めて観たときは衝撃を受けた。大ガラスに描かれてある
絵の意味なんて全然わかんないんだけど、なんとも美しいの
です。デュシャンといえば、便器を単に展示したことで有名
な人。「なにが作品になるか」という点で世界を変えたと言え
るのでしょうが、僕は彼の細密なデッサン力と偏見に満ちた
数学的な理屈が好きで。
子供の頃から残像消えないのはダリ。スペインを訪れた
ときにはフィゲラスのダリの屋敷にまで行った。
奇怪な館で、現在はダリ美術館になっている。
巨大な卵が屋上にいくつも並び、赤ワイン色の壁には彼が
デザインしたパンが無数に貼り付けられてあって、広大な
屋敷のあちこちに摩訶不思議なオブジェの数々、部屋から
廊下から至るところに絵画があり、寝室のベッドの四脚は
金の蛇だったかの彫刻、あまりにも異様で、なにもかも
が圧倒的な主張なのだけど、ふと広いテラスのような庭の
ベンチに座ると、すべてが自然に感じられ。
下記のブログは「ダリ美術館」で検索したら、いろいろ
あったうちの一つ。館内の写真いっぱい。
http://4travel.jp/traveler/hamacyan-smile/album/10240296/