「関西ウォーカー」取材・冷凍パン再考

関西ウォーカー
http://www.kadokawa.co.jp/mag/kw/




関西ウォーカー」第6号(2005年2月15日発売・角川書店発行)の
「冷凍パン特集」の取材が今週の水曜にありました。私の顔写真の撮影、
にっこり笑って、と言われても、なかなかうまく笑えないもので。
インタヴューは小1時間。新作パンとして「サルタナ小麦」のピックアップ掲載
を希望され、1個、撮影用に手渡し。冷凍パンをメインとした企画なので、
あれこれ再考しました。


記者の女性は、「自然解凍不要・・トースト2分で完成」「冷凍1ヶ月後も美味しい」
「スライス間にシートを挟んであること」等に注目され、解凍不要である理由は、
PANKENのパンのスライス幅が最大2cmだから。
3〜3.5cmの高さをもつ焼カレーパンの場合は例外として自然解凍か、電子レンジ
解凍4分が必要になり、世間のパンを冷凍する場合、高さが問題になりますね。
「冷凍1ヶ月後も美味しい」理由は、発酵+焼成等全過程で、水分保持に意識を
集中しているから。これはこちらの技術的な問題。


そこで、記者の方にお渡ししたプリント(PANKENの端的な特徴)を下記に。
サイト内の記述と重複しますが、再考してみてあらたに認識した文章としては①。


①  パンの歴史性は、冷凍庫のない時代から延々と常温を常識として作られたものです。
現在出回っている冷凍パンにしても、常温を基礎にしたパンの冷凍だと思うから、
常温パンのカテゴリー内のものになる。そうではなく、冷凍を最初から基礎に敷いたパンを
模索しています。


最近サイト内「冷凍パンである理由」に下記を追加。


輸入ものの冷凍パン等、いろいろな形態がありますが、PANKENでは、冷凍することで
より美味しくなるパンを目指しており、常温焼き立て時の再現を目指す一般の冷凍パン
とは根本的に異なります。「冷凍」がパン作りの最終過程という考えに立っております。


②  具体的には、発酵+焼成を100%完成させたものが常温パンの常識。
PANKENでは、発酵+焼成を95%に抑制し、次の工程としての「冷凍」によって、
生地を引き締め、それを「解凍せずにトースト2分」で完成するパンになります。


③  味の特徴としては、
外はサクッ、中はしっとり。甘い天然酵母の風味が濃厚なパンです。


④  PANKENの大きなコンセプトとしては、
可能な限り、健康を害しない食べ物、という意識が強く、化学添加物、農薬、化学肥料を一切排除した、有機(オーガニック)素材使用率100%を徹底しています。また、バター等の動物性高カロリー素材未使用なので、毎日の主食パンとして、ヘルシーです。


⑤ お届けの形態は、全商品、冷凍配送。
スライス済み。スライス間にはシートを挟んであるので、くっつかない。
0.05〜0.06mmの厚みのある上質のポリエチレン袋を使用。
冷凍賞味期限・1ヶ月間。