7月を終えて、映画で閉じる。

かなり突っ走りすぎた感がある。体が資本だし、
8月は作るのややこしいドライフルーツ系3種を限定販売にし、
少し余裕をもってパンを作りたい。
パン作りは、ほんと、楽しい。余裕をもつことで、また
あらたなパンも作っていきたい。


今日は、九条にあるシネ・ヌーヴォーに、蓮実重彦氏が来館。
小津安二郎の映画+蓮実さんのトークに午後から行く。
だが、考え甘く、満席+立ち見も締め切り。しかし、トークだけは、
映画館の扉を開放してロビーからの立ち見もOKになり、最後尾から
1時間のトーク、堪能した。東京で数年前オリヴェイラの上映前に蓮実
さんのトークを聴いて以来。今回は、妻と一緒に行き。
年配の男性のトーク、姿を見ることにときめく不思議な現象になってしまう人。
映画界ではカリスマ的な評論家。
東京にいた頃、去年なら、カール・ドライヤーの全作品上映時、
フィルムセンターで連日、蓮実夫妻と遭遇。ここ大阪の九条という
ちょっと場末の雰囲気もある場所に、かの有名人がいることじたい、
不思議に思ったり。
大阪で、満席になるのかなあという甘い考えがあり、やっぱり
知る人は知るというか。。。
人は、運動を嫌う、運動というのは、衝撃性のある変化であり、
その映画の画面がもつ変化を人は嫌う、なぜなら、物語を見るから、
運動が見えなくなる、運動を見ようともしない、気づかない、それで
映画を見た気になってしまう、人は映画を見て、映画を見ていない、
物語を見るだけ、物語に還元してしまうから、運動が見えない、と。


パンにおいて、運動に当てはまることは、革新的なパンの要素。
PANKENはどの程度、運動を提示できるか。


(注)運動は、蓮実さんの書物で、よく登場する概念です。
概念を短く表現することはナンセンスであり、そのイメージの詳細は、
書物に接するほうがいいですね。