ELLEジャポンと代表的なパン

ELLEジャポン
http://www2.elle.co.jp/home/ellejapon/


ELLEジャポン5月号(3月28日発売)のパン特集に
PANKEN掲載予定。おとりよせのパン屋のなかに。
いよいよ全国誌に登場ということで、あたふたしてます。
代表的なパン3点〜4点の写真と店の情報掲載になり、
代表的なパンというものを選ぶのに悩む。


どのパンもまんべんなく売れており、お客様によって好みはまちまち。
現在17種のパンがあり、そのうち、熱烈なファンがいないパンとして、
玄米雑穀・レーズンがあった。が、新年に入り、このパンがいちばん好きと
いう方が登場。玄米雑穀は当初から高い人気商品だけど、レーズンのほうは、
玄米雑穀3つ売れたら、レーズン1つ売れる具合のペースでした。
いまもそのペースは変わらないが。


白いパンが好きな人は、小麦かカンパーニュか硬度1551ノンシュガーに
なり、そのなかにはライ麦は苦手という方もおられる。ライ麦が好きな方は、
基本的にどのパンもOKな人が殆どの印象。
黒いパンとしてのライ麦がパンの味覚の1つの指標になるかもしれない。


PANKENのパンのなかで、唯一軽い食感は硬度1551ノンシュガー。
PANKENふうのフランスパンということに。
先日頂いたお客様のお手紙のなかには「あの食感はフランスパンとはまた
違いますね。香ばしいおかき餅みたいです・・あんな食感、ないですねぇ・・」と。
この1551をベースにした黒豆くるみは「塩味の餅に甘さ控えめの黒豆」という
イメージで作ったので、餅との共通点がありそうな・・・


で、代表的なパン・・・主軸はオープン時から変わらず、超しっとりのカンパーニュ。
最近はいちばん大きなパンということもあってか、カンパーニュくるみアーモンド
がよく売れる。くるみ+アーモンドが入ることで、しっとりが締まるので、
プレーンのカンパーニュとはまた違う食感になる。
カンパーニュよりはやや軽やかな小麦、サルタナ小麦、メイプル小麦の売れ行きは
安定しており、熱烈なファンがいるということでは、カンパーニュ系に匹敵追随して
いる。


ドライフルーツ系3種では、シナモンアップルティ・カレンズが相変わらず
いちばん人気。僅差で、白いちじく黒いちじく。
シナモンアップルティ・カレンズ・・・実はオープン前、個性が強すぎるので、
好き嫌いが判然と分かれるだろうと予想していた。が、結果は全然違った。
3種は最近サイズを縮小したから、価格も押さえ気味だけど、それにしても
小さいパンなので、1スライスいくらになるのか、等と考えてしまう。
白いちじく黒いちじくはまだ膨らむほうだけど、ブルーベリーぶどうクランベリー
膨らみの悪い生地なので、ほんと、小さいから困る。作りながら、もっと大きくなれ、
と気合入れても無理だし・・・コスト高いうえにいちばん小さなパンということから、
このパンは逃れられないから、このパンの熱烈なファンの方には頭が下がる。


そして焼カレーパン・・・ELLEジャポンの記者の方が焼カレーパンもピックアップ
して下さったのだけど、このパンだけは現状、量産できないこと確実で、というのは、
他のパン群と製造ラインが異なるため、神経遣ううえに手作り効率が悪く、いまでも
限定販売めいっぱいで稼動しており、ご注文が集中すれば製造停止あるいは根本的な
設備改善が必要に。または違った販売方法を検討。


ということで、売り行き動向の大雑把な把握を書いてみましたが、パンはお客様の好み
がすべてであり、もし仮に売れないパンがあれば、それは改善し、または販売をあっさり
やめてしまう考えであって、現状は、どのパンもそれぞれの個性で、生き残り、
今後どこまで新作を出し続けるか・・新作つくるのは楽しいことであって、どんなに忙
しくても、いや忙しいと余計にアクセントが必要になり、いつもいつもパンのことばかり
考えている生活から、当面、離れる気もなく、しかし、種類が増えたら、それだけ面倒も
増えるのですが・・・


とりあえず今回は、代表的なパン、
玄米雑穀と硬度1551ノンシュガーとシナモンアップルティ・カレンズと
sweet珈琲アーモンドから3点か4点ということに決まった。